ダイスケくんの物語

 


~世界中の子供達に食物が食べられるように、
        みんなで行動する方法~

 

 

日本がアフリカとインドの間に浮かぶ

貧しい国だったら。

そして、そこで暮らす少年

ダイスケくんという子どもの物語です。

 

 

     

 

ダイスケくんの物語 1

今から、あるお話をします。

それは、ニホンという国がインドとアフリカの間あたりに、浮かんでいる、
 貧しい国だったらという、お話です。

そこには、ダイスケくん、という男の子が住んでいました。

お父さんは、過労と、栄養不足で、死んでしましました。
だから、ダイスケくんは、お母さんと、お兄さん、
そして、ちいさな妹と一緒に住んでいます。


 

ダイスケくんの物語 2

ダイスケくんの家では、
 去年は、お姉さんがなくなりました。
その前にも、何人もお兄さんとお姉さんが死んでいます。

お姉さんが病気になっても
 お薬が高いので買うことができなかったからです。
 食物もないのでお薬なんて、とてもとても。

お姉さんが死んでしまったとき、
 家族じゅうのみんなが泣きました。

ダイスケくんも、涙が止まりませんでした。

おかさんが、仕事でいない時も、
おねえさんはお母さんのように、
ダイスケくんを可愛がってくれていたからです。

ダイスケくんは、おねえさんに薬を飲ませたかった。

でも、ダイスケくんの家では、薬どころか
食物もない状態だったのです。

「僕が大きくなったら、
 病気の人に薬を飲ませてあげられるような大人になりたい。」
ダイスケくんはそう思っていました。

でも、今、どうしていいのかわかりませんでした。
だって、それどころか
学校にいくことだってできないんですから。

 


ダイスケくんの物語 3

ダイスケくんの国では、大豆や、とうもろこし、
 麦を作っています。

でも、ダイスケくんの家では、それを食べることができません。
なぜなら、他のもっとお金のある国、
ヨーロッパ、アメリカ、そしてアジアのお金持ちの国へ、
 食べ物をもっていかれてしまうからです。

ダイスケくんの、おにいさんが、
 病気になりました。

さみしいときは遊んでくれていた、
やさいいお兄さんでした。

でも、だいすけくんの家には、
 食物が、ありません。

だから、お兄さんが栄養を取れば治る病気も、
 治りません。

 

 

ダイスケくんの物語 4

「お兄さんに栄養のある食物を食べさせてあげたいな。
そうしたら、きっとお兄さんは元気になって、
また、遊んでくれるのに。」

ダイスケくんは、ため息をつきました。

お兄さんは、遊んでくれるだけじゃありませんでした。

ダイスケくんの家では、おかあさんが、家事をしたり、
 仕事をしたりするので、
ダイスケくんも働かなくてはいけません。

忙しくて、学校へいっているひまはありません。

だから、ダイスケくんの家では、
だれも字が読めません。

でも、みんな誇りをもって生きていました。

 


ダイスケくんの物語 5

ダイスケくんの仕事の一つは、水をくみにいくことです。

水道なんてないので、
 遠くまで、バケツやタンクを持って、
くみに行きます。

重くて、腕が痛くなったとき、
お兄さんがいつもダイスケくんの分まで
持ってくれたのでした。

遊んでくれたり、仕事を助けてくれた、
 大好きなお兄さん、

「早く良くなれば良いな。」

とダイスケくんは思いました。

 


ダイスケくんの物語 6 最後 終わりに


 ダイスケくんには、2歳の妹がいます。

夜、妹がお腹がすくと、大きな声で泣きます

そうすると、お母さんは、
 「もうすぐ、ご飯ができるから、
 待っているんだよ。」
と言って、
 鍋に水をいれて、それを火にかけます。

そして、庭に出て、石を拾ってきます。
 家に入ったら、お母さんは、石をなべに入れます。

そして、石を煮ます。

そのうち、2歳の妹は、泣くのに疲れて、
 眠ってしまいました。

食物がないので、ごはんを作っているふりをして、
 泣きつかれて眠るのを待っていたのです。

おかあさんは、食物がないので、
いつも、こうしているのでした。

この家だけでは、ありません。

ここらへんの家はどこでも、夜になると、
 同じことをして子どもが泣きつかれて眠るのを、
 待っていたのでした。

 

 


ダイスケくんの物語 未来目的図

 

ダイスケくんの国は、変わっていました。

世界中の沢山の人たちが、ダイスケくんの国の事を知って、
 状況を変えるように、運動してくれたからなのでした。

ダイスケくんは学校にもいけるようになりました。

学校は、東洋のある国の人が学校を作ってくれたと、
まわりの人が教えてくれたのでした。

 


また、ダイスケくんの国では、
 初めて、世界中の人を呼んで、大きなイベントが開催されることになりました。

そのお祭りイベントでは、映画の上映も行われるそうです。
ある有名な監督の作った映画だそうです。

その監督はマンガも書いていて、
そのマンガは、ある町に遊びに行ったときに、
その人の書いたマンガを、友達が、かしてくれたので、読むことができました。
それは、わくわくするような話でした。
ダイスケくんは、マンガも面白かったので、
きっと、映画も面白いに違いないと思っています。


 昼間には、サッカーのイベントがあります。
 有名なサッカーの指導者の人が来て、
サッカーがもっと上手になって、
 楽しくなる練習方法を教えてくれるのだそうです。

ダイスケくんは、遊ぶのが好きでした。
そして、その人の書いたサッカーの本は、
 遠くの町で、見たことがありました。
その人が、自分の町にきて、
サッカーを教えてくれる。
ダイスケくんは、とても、嬉しくなりました。

また、それだけでは、ありません。

このイベントはもりあげるために、
すごい人が、フェスティバルの合言葉を作ってくれていたので、
その合言葉のおかげで、世界中の人が集まって来てくれたそうです。
 言葉の力ってすごいなってダイスケくんは思っていました。


わくわくすることは、まだあります。
 今日は、コンサートもあって、
ある、すごい人が率いる、グレートなロックバンドが、
 来ると聞いていました。

ハラショウの歌は元気がでるので、
ダイスケくんは、さみしい時、つらい時には、
いつも、その人の歌を歌いました。
だから、今日、そのコンサートに行けるのを楽しみにしていました。


 今、ダイスケくんは、急いで走りだしました。
ある人の
 お話会が、まず、行われるそうです。
 歌や、音楽もあって、
とにかく話が、すごく面白いってウワサです。

まず、これを聞きにいかなくちゃと思いました。
ダイスケくんは、お話会の会場へ、
 走っていきました。


ダイスケくんの物語 おわり

 

 

 

 

もし、このお話を、気に入ってくれたら、

あなたのHPや、ブログで、紹介してくれると、ありがたいです。

また、コピーして文章をまるまる貼っていただいてかまいません。

 

現状を知ったり、意識を高めるだけでも、

豊かな世界を作る、大きな一歩だと思っています。

 

ここまで、読んでくださり、

ありがとうございました。

 

松林輝幸