「緑の革命」世界の食料のことを知る上で知っておきたい基礎知識

 

 

 

 アジアの多くの地域では、第二次世界対戦が終ったあと、人口が増えることで、食料が不足することに苦しんでいました。

 

 それを乗り越える役目をした出来事が「緑の革命」です。

 

 緑の革命は、世界中の農業に良い影響を与えたと同時に、問題も引き起こしています。

 

 もし、これを読んだ方なら、ぜひ知っておいていただきたい知識なので、簡単に目を通しておいてほしいです。

 

 

 

 緑の革命とは、品種改良と、肥料と、灌漑という、農業での基本的な3つの大事なことを、改良したり、新しいものを作ったりしたことで、生産量を爆発的に高めたという出来事です。

 

 

 

 どのくらい生産量が増えたかというと、1960年代後半と、1980年の後半の20年を比べると、アジアの穀物生産量を4億から8億へと大きく変えています。

 

 他の年代を比べても、大きく収穫量を増やしています。

 

 

 

 たとえば、多収穫の品種を作り出して、肥料も化学肥料を使い、そして、水も設備を整えて、畑や、田んぼに行き渡るようにしたわけです。

 

 

 

 ところが、緑の革命は、新たな問題を引き起こしたのでした。

 

 

 

 それは、新しい品種は、多くの化学肥料を使わないと、いけない品種が選ばれるようになってしまったこと。

 

 化学肥料をすれば、それだけ草にも栄養が行き渡るので、必然的に雑草が増えます。

 

 雑草が増えれば、虫が増えます。

 

 虫が増えれば殺虫剤を多く使うようになります。

 

 

 

 最終的に、除草剤と、殺虫剤を沢山使わなくてはいけなくなりました。

 

 

 

 つまり、肥料、除草剤、殺虫剤という3つものが欠かせなくなり、お金がかかる農業になってしまったということです。

 

 これは、世界中にいる、貧しい農民にとって大きな打撃でした。

 

 豊かになるはずの緑の革命が、長いあいだで考えると、そうとばかりは言えなくなってしまったのです。

 

 

 

 そして、化学肥料と、除草剤と、殺虫剤は、農業にお金がかかるだけではなく、環境をも悪化させたのでした。

 

 

 

 今回のまとめをします。

 

 

 

 緑の革命は、作物生産量を劇的に増やしました。

 

 

 

 しかし、マイナス面もあり、お金のかかる農業になり、地球環境の悪化ももたらしたのでした。

 

  

 

 わたしたちは、このようなことを知ることによって、世界の農業がどうこれから変化するべきかが分かってくると思います。

 

 それは、世界中の人々の為には、単に、生産量を増やせば良いということばかりではないということが理解してもらえると思います。