食料援助の問題点
1、援助される国の食糧生産の崩壊の可能性
2、援助の慢性化
3、援助される国の食糧その他の価格の低下
食糧援助というと、とても、聞こえが良くて、世界の他の国の善意で全て行われていると思うかもしれません。
ただ、大量の食糧援助は援助される国が輸入に依存する結果になる可能性が多くあります。
1、援助される国の食糧生産の崩壊の可能性
例えば、1950年代の後半、
国際市場で取引をされた小麦の3分の1はアメリカのものでした。それが援助として送られたのでした。
その結果、援助された輸入国では、あまりに安いアメリカの小麦の為に、国内の農業が大打撃を受けてしまいました。
特に、コロンビアでは、小麦だけではなく、じゃがいもと大麦の生産も崩壊してしまいました。
2、援助の慢性化
食料援助の問題点その2を、お話しますので、ぜひ読んでいただきたいです。
食料が足りないときに、多くの援助を受けすぎてそれが長期になりすぎると、困ったことが起こります。
援助が、する方とされる方の国で、当たり前のようになり、制度のように定着してしまうことです。
その例では、1990年の後半の話で、アフリカの国、例えば、エチオピア、ルワンダ、ウガンダなどの国では、食糧危機のあと、数年後でも、国内のでは足りず、半分以上が援助ということで、輸入されていました。
食糧の援助を受ける時は、常にこのようなことを理解しておかないと、後で、慢性化したりします。
3、食糧援助の問題点3 援助される国の食糧その他の価格の低下
食料援助の問題点その3を、お話しますので、ぜひ読んでいただきたいです。
食糧援助というと、とても、聞こえが良くて、世界の他の国の善意で全て行われていると思うかもしれません。
でも、そればかりではなくて、援助する国の色々な思惑がからんでいます。
援助する国の経済に利益があるようにするために援助するケースがあります。
例えば、援助を受ける国で広範囲で行うとします。
そうすることによって、援助を受ける国の食糧の価格が下がることが良く起こります。
食糧を援助するくらいの国は、作物を安く作ることに長けている場合が多いからです。
そういう安い作物が輸入されると、援助された食糧価格が下がることによって、賃金が安くなります。
そうすると、その国で生産する商品が安くなるので、この国から輸出する製品は安いものになります。
この国で生産させれば、安く作れるようになるというわけです。
援助する国は援助される国に対して、影響力をもつので、そのように利用されたりすることがあるのです。
必然的にこのようなことは、為替にも影響が出てきます。